家出。

少年、少女がよく寂しい目をして歌を聴いている
様々な感情を込めた視線がいつも気にかかる
それも、いつまで経っても帰らない
歌っていると良くあるのが家出した人との遭遇

事情を、大抵は聞く
心を同化させて言葉を咀嚼しながら。

私の年というのは微妙なもので
親の気持ち、子の気持ちとともに理解してしまう

お互いに退く事のできない事情を汲んでしまう

おせっかいなもので、何かしてあげたくなるが
話を聞いて缶ジュースでも奢ってあげることぐらいしか思いつかない

この家出というテーマには本当に様々なエピソードがある
親が写真を持って探しに来たり
目の前で涙されたり
いつも何かしら関わってしまう

親を説得したこともある

子を説得したこともある


姫路駅前の治安が悪い時は
朝まで付き合ったり
喉が潰れて歌えなくなっているのに
リクエストを受けたり...

この駅前という場所には
そういった特殊な人間模様が多々ある

実際に関わるとわかるが
絵空事などなく
皆、何かしらの意地を持って
真剣に生きている


この、姫路という街に見守られながらも
そうやって見守ってきてもいたんだと思う


これを読んで何かを思ってくれたら嬉しい

                           戻る