とある正月の出来事

正月も三が日が過ぎた頃
母親とその娘さんらしき人が近寄ってきた

気にも留めずに歌っていると声を掛けられ
突然お年玉袋を頂いた

「あなたは覚えてないかも知れないけど
 私たちははっきり覚えている」
と。

正直に覚えてないと答えると

「私らふたり、もう死のうと思って歩いてたら
 あなたの歌が聴こえてきてん
 その歌を聴いてから...
 生きる元気を貰ったんよ
 だからそれはそのお礼」
と。

返す言葉もないまま見つめていると
ふたりは頭を深く下げ、立ち去ってしまった

涙が出そうになりました

歌ってきて良かった

届く人が居る
綺麗事なんかじゃなく。

歌う意味...いや、生きる、存在の意味を貰った気がした

お礼を言いたいのはこちらでした

歌い続けたい


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